副乳の除去手術
どのような治療ですか?
人は通常乳房や乳首が左右一対だけですが、犬や猫などの動物にはたくさんの乳房や乳首があります。
人も哺乳類ですので、進化の名残として、稀に乳房や乳首が複数できる場合があります。
本来のバスト以外の位置にできた乳腺や乳首を副乳といいます。
副乳は、わきの下~乳頭~脚の付け根のライン上にあります。
左右同じ位置に一対の場合もあれば、片側だけの場合もあります。

手術方法
乳首や乳輪だけの場合はイボやホクロを切除するような要領で切除して、丁寧に縫合します。 乳腺もある場合には、皮膚切除に加えて乳腺をくり抜きますが、くり抜いた部分が陥没しないように修正して、皮膚を丁寧に縫合します。
手術はバストトップ形成手術を得意とする美容外科・形成外科の認定専門医が行うので、傷痕はきれいに治り、極めて目立ちにくくなります。
手術はわずか60分の日帰り手術です。
手術後は患部をガーゼで保護して、その上からブラジャーの着用も可能です。
手術は痛いですか?
手術は常に無痛にしてから行いますから痛くありません。
痛みを感じるとすれば、麻酔の時です。
当院のバストトップ形成の麻酔はナノニードルという極細の注射針で行うので、通常の麻酔よりも痛みが少ないのが特徴です。
それでも心配な方には、笑気麻酔(マスク麻酔)や静脈麻酔(無痛麻酔)をオプションで追加することもできます。
手術後の通院、生活、仕事など
手術後、麻酔が切れると若干痛みが出る場合があります。
痛み止めの内服薬を処方しておりますので、麻酔が切れる前に内服して、手術当日はできるだけ安静にお過ごしください。
患部を保護するガーゼは手術の翌日に外し、以後、石鹸を使いシャワーで洗い流すことができます。
微量の出血が数日程度続く場合があるので、シャワー後に交換用のガーゼを患部に当ててお過ごしください。
日常生活や家事、事務仕事は翌日から可能です。
シャワー浴は翌日から可能、湯船の入浴は1週間後から可能です。
飲酒や運動は1週間控えてください。
乳首への強い刺激は1ヶ月間程度避けるようにしてください。
1週間後に抜糸の通院があります。
副乳の除去手術 Q&A
- Q1手術をした後に、症状が再発することはありますか?
- Aきちんと切除しますので再発はありません。
- Q2副乳の除去手術の傷跡は目立ちませんか?
- A傷痕は初めのうち赤みがあり、若干色素沈着する場合もありますが、最終的には目立たない痕跡程度に治ります。美容外科・形成外科の認定専門医が丁寧に施術しておりますので、ご安心ください。
- Q3副乳の修正手術をした後に、どのくらいで仕事復帰できますか?
- A乳首や乳輪だけの場合は皮膚切除と縫合だけですので、事務仕事や家事程度であれば、翌日から普通に仕事復帰できます。
汗をかく労働職の場合は、加減すれば翌日からでも可能ですが、可能なら数日程度回復を待ってから復帰としたほうが良いでしょう。
一方乳腺の除去も併せて行う場合は、乳腺の大きさによって回復期間が異なるので、医師の説明に従ってください。
- Q4未成年ですが手術できますか?
- A手術同意書のご記入などにより親御様の同意が確認できれば手術できますが、 原則として親御様とご一緒にカウンセリングを受けるようにしてください。