陥没乳頭(陥没乳首)の修正手術

どのような治療ですか?

陥没乳頭(陥没乳首)とは、バストが成長するにつれて乳首がバストの内部に埋もれてしまった状態です。

おっぱい(乳汁)は乳腺で作られ、乳管という通り道を通って、乳首の先から出るものです。
陥没乳頭の人は乳管の周りが何らかの原因で線維化して縮んでしまい、バストの成長に対して乳首が成長を妨げられたために乳首が埋もれてしまうのです。

陥没乳頭をバストの外側に引き出して、くびれや高さがある乳首に形成するのが陥没乳頭の修正手術です。

陥没乳頭は見た目の問題だけでなく、上手く授乳ができなくて乳腺炎を引き起こすことがあります。
授乳の予定がなくとも放置しておくと炎症を起こして悪化する場合があるので、早めに専門医の診察を受けることが大切です。

手術方法

陥没乳頭は、乳管の周りの線維化の程度によって重症度が異なります。 重症度によって手術方法が変わります。

陥没乳頭の重症度の目安

軽症

乳首を容易に指でつまみ出すことができるが、しばらくすると埋もれてしまう状態。

中等症

乳首を何とか指でつまみ出すことができるが、離すとすぐに埋もれてしまう状態。

重症

乳首を指でつまみ出すことができない状態。

当院では、軽症や中等症の場合はTeimourian法という方法や、それをアレンジした方法で治します。
重症の場合は酒井法という手術法で治します。
どちらの場合も傷痕が目立たず、乳管をカットしないので、授乳にはまったく差し支えありません。

症状に応じて最適な手術デザインで治療できるのも、バストトップ形成手術を得意とする美容外科・形成外科の認定専門医だから成せる業です。

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手術はわずか60分の日帰り手術です。
手術後は患部をガーゼで保護して、その上からブラジャーの着用も可能です。

手術は痛いですか?

手術は常に無痛にしてから行いますから痛くありません。
痛みを感じるとすれば、麻酔の時です。

当院のバストトップ形成の麻酔はナノニードルという極細の注射針で行うので、通常の麻酔よりも痛みが少ないのが特徴です。
それでも心配な方には、笑気麻酔(マスク麻酔)や静脈麻酔(無痛麻酔)をオプションで追加することもできます。

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手術後の通院、生活、仕事など

手術後、麻酔が切れると若干痛みが出る場合があります。
痛み止めの内服薬を処方しておりますので、麻酔が切れる前に内服して、手術当日はできるだけ安静にお過ごしください。

患部を保護するガーゼは手術の翌日に外し、以後、石鹸を使いシャワーで洗い流すことができます。
微量の出血が数日程度続く場合があるので、シャワー後に交換用のガーゼを患部に当ててお過ごしください。

日常生活や家事、事務仕事は翌日から可能です。
シャワー浴は翌日から可能、湯船の入浴は1週間後から可能です。

飲酒や運動は1週間控えてください。
乳首への強い刺激は1ヶ月間程度避けるようにしてください。

1週間後に抜糸の通院があります。

陥没乳頭の悩み Q&A

Q1乳首がなぜ陥没するのですか?
A乳首の内部には乳管というおっぱいが通るパイプが通っています。
乳管の周りが線維化して縮んでしまい、バストの成長に対して乳首が成長を妨げられたために乳首がバストの内部に埋もれてしまった状態が陥没乳頭です。
Q2陥没乳頭の修正手術をした後に、症状が再発することはありますか?
A炎症や手術後の再発を繰り返した重症の陥没乳頭の場合は、手術後に症状が再発する可能性があります。
当院では、再発しないように十分配慮して手術方法を選択していますが、それでも万が一、症状が再発した場合には、さらに再発しにくい手術方法に変更して再手術を行うことも出来ます。
ただその場合、確実に再発を予防するために乳管を切らざるを得ない場合もあります。(その場合は、手術後に授乳できなくなります。)
Q3陥没乳頭の修正手術の傷跡は目立ちませんか?
A乳首はもともと傷の治りも良く、傷痕が極めて目立ちにくい部位です。 加えて美容外科・形成外科の認定専門医が丁寧に施術しておりますので、心配ありません。
Q4陥没乳頭の修正手術をした後に、どのくらいで仕事復帰できますか?
A事務仕事や家事程度であれば、翌日から普通に仕事復帰できます。
汗をかく労働職の場合は、加減すれば翌日からでも可能ですが、可能なら数日程度回復を待ってから復帰としたほうが良いでしょう。
Q5陥没乳頭の修正手術をした後に、不感症になる心配はありませんか?
A切除縫合した部分が一時的に感覚が鈍くなることがありますが、傷が癒えるにつれて元の感覚に戻るので、ご安心ください。
Q6未成年ですが手術できますか?
A手術同意書のご記入などにより親御様の同意が確認できれば手術できますが、 原則として親御様とご一緒にカウンセリングを受けるようにしてください。

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